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5月24日(主の昇天主日)の式文と説教

  • ltnishinomiya
  • 2020年5月24日
  • 読了時間: 8分

礼拝式文 主の昇天主日

2020年5月24日(日)

【諸注意】

l 飛沫しないようにマスク着用をお願いいたします。

l 会衆の皆様は太字のところをご唱和ください。

l 状況が落ち着くまで聖餐式はございません。


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1. 前奏

2. 祝福の挨拶

司式)父と子と聖霊のみ名によって

会衆)アーメン

3. キリエ 

司式)主よ、憐れんでください。   会衆)主よ、憐れんでください。

司式)キリストよ、憐れんでください。  会衆)キリストよ、憐れんでください。

司式)主よ、憐れんでください。   会衆)主よ、憐れんでください。

讃美唱 詩編47編 ※1節ずつ交読いたしましょう。

47:1【指揮者によって。コラの子の詩。賛歌。】

2すべての民よ、手を打ち鳴らせ。神に向かって喜び歌い、叫びをあげよ。

3主はいと高き神、畏るべき方/全地に君臨される偉大な王。

4諸国の民を我らに従わせると宣言し/国々を我らの足もとに置かれた。

5我らのために嗣業を選び/愛するヤコブの誇りとされた。〔セラ

6神は歓呼の中を上られる。主は角笛の響きと共に上られる。

7歌え、神に向かって歌え。歌え、我らの王に向かって歌え。

8神は、全地の王/ほめ歌をうたって、告げ知らせよ。

9神は諸国の上に王として君臨される。神は聖なる王座に着いておられる。

10諸国の民から自由な人々が集められ/アブラハムの神の民となる。地の盾となる人々は神のもの。神は大いにあがめられる。

4. 主日の祈り

A

司式)祈りましょう。

全員)全能の神様。御子は天に迎えられ、御前で私たちのために執り成してくださっています。全世界のための私たちの祈りを聞き、終わりの時に万物をあなたの栄光へと導いてください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン


5. 聖書朗読

第一日課 使徒言行録 1章1節‐11節 (新)213頁

第二日課 エフェソの信徒への手紙 1章15節‐23節 (新)352頁

福 音 書 ルカによる福音書 24章44節‐53節 (新)161頁  (起立)

6. 説教 「証人となる」 竹田大地牧師

私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安とが、あなたがたにあるように。

今日は、主の昇天の出来事を通して与えられる神の約束と使命について考えてまいりたいと思います。主は、弟子たちの目の前で天に上げられました。しかしただ単に天に昇ったのではなく、私たちにたしかな約束を与えてくださったのです。

というのは、「イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠をもって使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された。」とあるように、キリストのお働きと十字架の死と復活が真実であること、神の国について弟子たちに語られたわけです。これが意味することは、私たちの命が神と永遠に共にあることを示してくださったということです。

そのキリストが、天に上げられるということは一つの別れを意味します。しかしながら、この別れは、本当の別れではなく、新しい出会いでもあるのです。それが「聖霊による洗礼を授ける」という御ことばに示されています。この聖霊は、エフェソの信徒にパウロが証ししているように「神を深く知り」「心の目を開き」「どのような希望が与えられているか」「豊かな栄光」を知るようになる為なのです。

すなわち、私たちはキリストの御ことばからだけでなく、聖霊を通して益々神の恵みを深く悟る者とされるという喜びの訪れをお示しくださっているのです。翻って現代に生きる私たちは、使徒言行録に登場する弟子たちのようにキリストとのこの世での交わりは経験することができていません。それは肉体的な目と耳などを通しての交わりです。しかしながら、このキリストとの交わりは、聖霊を通して実現するのです。

なぜならば、先に述べた「知るようになること」の内容、内実とは、まさに使徒たちがキリストとのこの世の交わりで与えられた恵みと喜びと栄光だからです。ですから、私たちはここに登場する使徒たちと同様に聖霊を通して神、キリストとの交わりのうちに生かされているのです。

そして、この事がらを味わう上で大切なことはキリストとパウロが語るように「心の目を開かれる」ことによって成るのです。肉なる目によるならば私たちは、神を知ることも、希望を持つことも、栄光を受けることも、神の働きを知ることもできないのです。なぜならば、私たちの肉の目は、様々なフィルターがかかっています。

その一人がまさにパウロでした。彼はファリサイ派の一人でした。キリスト者を摘発しては、権力者に突き出すことが正義であると考えていました。ステファノが処刑された時にもその場にファリサイ派の一人として居合わせていました。そのような彼が変えられたのは、キリストとの出会いでした。しかもそれは肉の目は閉ざされていました。

神によって心の目が閉ざされるのです。世の権威、常識、思想などといったフィルターの一切が神によって閉ざされる。そして、そこに神の霊が注がれ、心の目、真理を知り、見つめる目が与えられるのです。そして、その目を通してこの世を見渡し、隣人を見つめる時、私たちはこの世の思いや行いを超えた事がらを証しすることができるのです。

パウロをはじめ使徒たちは、イエスの昇天後、非常に困難な道を歩まねばなりませんでした。キリストを証しすることは、すなわち時の権力に反するとされていたことです。しかしながら、神の御心に沿って歩む時、隣人の苦しみや迷いに対して語り掛けるべき言葉を与えられました。それがたとえ時の権威に反するものであっても、神から与えられる御ことばであるかぎり語らねばならなかったのです。

それは先にも述べたように困難な道です。恐れを伴います。しかしながら、使徒たちには恐れはありませんでした。なぜならば、キリストが天に上げられた後に「イエスを伏し拝んだ後、大喜びでエルサレムに帰り、53絶えず神殿の境内にいて、神をほめたたえていた。」とあるように、キリストとの出会いによって喜びに溢れさせていただいた者たちは、神を讃美せずにはいられないのです。

それが心の目を開かれるということであり、本当に畏れるべき方を知る目が与えられ、神こそが私たちを支配し、統べてくださる方であることを知るのです。

ルターは「ひとりの神とは、人間がいっさいのよいものを期待すべきかた、あらゆる困窮に際して避け所とすべきかたである。したがって、一人の神を持つとは、ひとりの神を心から信頼し、信仰することにほかならない。」(M.ルター著 『ルター著作集 第一集 8巻 大教理問答』,1971年,聖文舎,386頁)と語っています。

神を神とし、この神に信頼する時、善いものの一切も、困窮、困難、苦難に際して避け所となり、私たちを助け出してくださる方が共に在ることの強さを得るのです。だからこそ使徒たちは、神の御心を宣べ伝える時、力強いのです。そして、それは使徒たちに特別に与えられている力ではなく、私たちにも与えられています。

そのような力を神から与えられていることを心に留めながら、私たちは今、世界を取り巻くあらゆる困難さ、苦難、悲しみ、破れを乗り越えるために語るべき言葉と成すべき事がらを示されているのです。それは教会が今の世にどのようなことを語り掛け、成すべきかということもそうですし、お一人おひとりにおいても同様です。

たくさんの破れがあります。特に新型コロナウイルスによって私たちの社会の在り方、人間そのものの在り方、また私たちの教会の出来事、礼拝、奉仕の在り方が問われています。困窮しています。そのような中で避け所となってくださる方があることを信じながら、その中で一心に神に聴く耳を持って、御ことばに耳を傾けていきたいと思います。

そして、様々に教会として、個人としてチャレンジしながら、神の事がらであれば、成りますし、成らないことは神の御心でなかった、そして、またその失敗から、挫折から神の御心が何かを聴いていく、そういう連続の中で宣教の御業をご一緒に成してまいりましょう。心の目を開かれている恵み、神の御心を聴く喜びに世界中の人々が溢れるように証しする者の群れとして共に歩んでまいりましょう。

人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るように。


7. 信仰告白 (起立)

司式)使徒信条によって、信仰の告白を共にしましょう。

全員)天地の造り主、全能の父である神を私は信じます。

そのひとり子、私たちの主イエス・キリストを、私は信じます。主は聖霊によってやどり、お とめマリヤから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、陰府に下り、三日目に死人のうちから復活し、天に上られました。そして全能の父である神の右に座し、そこから来て、生きている人と死んだ人とをさばかれます。

聖霊を私は信じます。また聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、からだの復活、永遠のいのちを信じます。(アーメン)

8. 献金

9. 教会の祈り

10. 主の祈り (起立)

司式)祈りましょう

全員)天の父よ。

み名があがめられますように。

み国が来ますように。

み心が天で行なわれるように、地上でも行なわれますように。

私たちに今日もこの日の糧をお与えください。

私たちに罪を犯した者を赦しましたから、

私たちの犯した罪をお赦しください。

私たちを誘惑から導き出して、悪からお救いください。

(み国も力も栄光もとこしえにあなたのものだからです。)

(アーメン)

11. 祝福 (起立)

司式)主があなたを祝福し、あなたを守られます。

主がみ顔をもってあなたを照らし、あなたに恵みを与えられます。

主がみ顔をあなたに向け、あなたに平安を賜わります。

父と子と聖霊のみ名によって。

会衆)アーメン。アーメン。 アーメン。

12. 讃美歌 教会讃美歌 114番



13. 後奏



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